関西圏の方であれば、神戸大学大学院経営学研究科現代経営学専攻(MBAプログラム)を志望校として検討されている方も
多いかと思います。今回は、神戸大学大学院経営学研究科現代経営学専攻(以下神戸MBA)について書いてみたいと思います。
HP:神戸大学MBA
神戸MBAとは
土曜日に授業が行われるため、社会人にとっても仕事との両立がしやすい学校です。
研究に基礎を置きながら、働きながら学ぶMBAという特色があります。
またプロジェクト方式と呼ばれる少人数制のチームを構成して、
産業界からの要望の高い問題に含まれる解決すべき複数の課題について、先生や学生同士で
お互いの知恵を出し合いながら、共同研究により解決策を探る教育システムが特色として
紹介されています。
神戸大学MBAの特色
神戸MBAでは以下のようなコア科目が設置されています。
生産管理に相当する科目として技術経営が設置されています。このコア科目を中心に専門科目や
先ほどご紹介したプロジェクト科目を選択できるようになってます。
ケースプロジェクト 6人前後の指定されたチームで指定されたケースに切り込んでもらいます。
テーマプロジェクト 各自で6人前後のチームを編成し自由にテーマを設定して研究してもらいます。
修士論文プロジェクト(現代経営学演習[ゼミ]) 14人前後のゼミのなかで個人で論理性の高い専門職学位論文を書き上げてもらいます。
![神戸MBAスケジュール](https://startx.jp/wp-content/uploads/2024/05/95d9d29ffdff6c6f48bbe588458ea726.png)
国内MBA: アカデミックとゼネラリスト寄りのどちらがおすすめ?
平均年齢は公表されていませんが、2024年度は72名中34名が40歳以上ということで、過半数に近い方が
15年以上の社会人経験を有していることが見て取れます。
神戸MBAでは、小論文の試験で通過した人が次の面接に進みます。筆記試験はこれまで、英語と小論文が課されていましたが、
2025年度より英語の試験が廃止されることがアナウンスされています。
そのため筆記試験では、あまり差がつかないことから書類審査および面接が重視されることになるかと思います。
また、通常、国内MBAでは秋と冬の2回の入試があるのに対して、神戸MBAでは11月に出願して1月に入試という
1回の入試しかありません。
筆記試験を通過すると、面接に進みますが、面接では主に、提出した研究計画書(職務・学習に関する経歴書)に
基づいて行われます。これまでの弊校の合格者の傾向をみると、あまりつっこんだ面接は行われず、
ある程度、書類審査段階で評価が決まっているようにも思えます。
神戸MBAでは入試問題を公開しています。生協で購入するか1枚50円×枚数分の費用を振り込むと
郵送での対応が可能なので取り寄せて見ると良いかと思います。
内容としては、新聞などをもとにした基本的な論述が問われる傾向にあります。
競争倍率は2.4倍前後です。受験者数も毎年同じくらいの人数となっています。一次試験の段階で40%弱が落とされます。
合格者は70名から72名の人数を維持しています。2022年以前は、おおよそ140名程度の応募人数でしたが、ここ3年は170名ほどの
人数が応募されています。今後、英語の試験がなくなりますが、100人単位で人数が増えることはないかと考えています。
出所:入試情報より作成
神戸大学MBA入試データ
先ほども書いたように神戸MBAでは、小論文と研究計画書の書類審査、面接があります。
まずは、小論文と研究計画書の対策を行っていく必要があります。
特に研究計画書の項目は、
というように、学校に入ってどのような研究をしたいのかが問われる内容となっています。
ここ10年ほど項目については、大きな変更はありませんが、今後英語の試験がなくなることによって
追加項目が入って来る可能性もあります。
入学後の修士論文の審査でも、
仕事で抱いた問題意識に関連したテーマを設定していること。
現実に対して意味のある結果と含意を導出していること。
その結果と含意を導くプロセスが信頼に足り、説得力があること。
という点を評価していることからも、研究計画書でも上記の内容に沿ったテーマを選定する
ことが望ましいと思います。
以上のように神戸MBAの入試対策についてご紹介させていただきました。学校へのアクセスが大阪からであれば
少し不便化と思いますが、通うことができるのであればぜひチャレンジしてみて下さい。
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