中央大学ビジネススクール(MBA)|概要・特徴・入試徹底ガイド

1.はじめに

CBS

中央大学ビジネススクール(MBA)の全体像、特徴、入試情報、合格対策まで徹底網羅。受験を検討する方が疑問を解消し、忙しい社会人やキャリアアップ志向の方にも最適なスクール選びと合格戦略を明確にご紹介します。


 
中央大学ビジネススクール(正式名:中央大学大学院 戦略経営研究科)は、日本国内でも高い評価を誇るMBAプログラムの一つとして、実務経験豊富なビジネスパーソンからキャリアアップや転職、起業を志す社会人を中心に注目を集めています。本記事では、中央大学MBA(通称CBS)の全体像、独自のカリキュラムや人的ネットワーク、入試の特徴や対策方法、合格のための戦略まで、受験生が本当に知りたいポイントを網羅的かつ具体的に解説します。

中央大学ビジネススクールは、2008年の開設以来、 「理論と実践」を融合した先進的プログラムを展開し、着実に評価と実績を積み重ねてきました。現在は、東京都心・御茶ノ水に位置する新キャンパスを拠点とし、働きながら通う社会人のための利便性や、柔軟な履修スケジュールにも定評があります。さらに、2022年には世界三大認証の一つであるAMBA認証(英国)を取得し、国際的な信頼性も備えています。

中央大学MBAは特に「チェンジ・リーダー」すなわち変革を現場から起こせる戦略経営人材の育成に注力しており、戦略、マーケティング、人的資源管理、ファイナンス、経営法務といった現代ビジネスに直結する専門分野で高い水準の教育を展開しています。そのため、「仕事と学業の両立」「実務に直結する学び」「一生ものの人脈形成」などを求める方には、特におすすめのスクールです。

中央大学MBAの基本事項ポイント
設立年2008年
学位名称経営修士(専門職)
主な対象社会人・ビジネスパーソン
キャンパス所在地東京都千代田区御茶ノ水(駿河台キャンパス)
国際認証AMBA(英国)
特徴的な分野経営戦略/人事・組織/マーケティング/ファイナンス/経営法務

本記事を通じて、これから中央大学MBAを目指す受験生や、他のビジネススクールとの比較・検討をされている方が、自分に最適なMBA進学・受験戦略を描くための確かな判断材料を得られることを目指します。

 

2. 中央大学MBAのスクール概要

2.1 学位・アクセス・定員・学費・認証

中央大学ビジネススクール(正式名称:中央大学大学院戦略経営研究科戦略経営専攻)は、2008年4月に設立された、比較的新しいビジネススクールです。

項目詳細
学位名称経営修士(専門職)
所在地・アクセス 駿河台キャンパス(東京都千代田区)
最寄駅:JR御茶ノ水駅から徒歩3分、新御茶ノ水駅・神保町駅・小川町駅からも至近
募集定員 年間80名(4月入学50名・9月入学30名)
選考機会:4月入学…年3回(11月/1月/2月)、9月入学…1回(7月)
学費 2年間合計3,400,000円
専門実践教育訓練給付金の対象であれば最大112万円分の給付が可能
国際認証2022年9月に英国のAMBA(The Association of MBAs)より国際認証を取得

駿河台キャンパスは、東京のビジネスの中心エリアに位置し、社会人・ビジネスプロフェッショナルにとって通学利便性が非常に高い立地です。

2.2 受験スケジュールと倍率データ

中央大学MBAは、出願や選考の回数が多いことが大きな特徴です。国内MBAの中では最も遅いタイミングでも出願ができる学校の一つであり、年度内に複数回のチャンスが用意されています。

入学期主な選考時期倍率(参考値)
4月入学秋(11月)・冬(1月)・最終(2月)およそ1.5倍前後(2025年度秋入試実績・受験者談より)
9月入学夏(7月)非公開 ※年度や回によって異なる

合格可能性を高めるために年度内で複数回挑戦することもでき、社会人のライフスタイルに対応した柔軟な選考体制となっています。

2.3 在学生の属性と人的ネットワーク

中央大学MBAでは実務経験が豊富な社会人が中心です。平均年齢は40.1歳(2024年5月時点)で、管理職経験者が約7割を占めており、経営層・リーダークラスの在籍割合が高い点が他校と比べても特徴的です。

年代・経験等データ概要
平均年齢40.12歳(2024年5月実績)
企業内ポジション課長以上68.5%、マネジメント経験を持つ受講生が中心

人的ネットワークの広さ・多様性が大きな魅力であり、業界横断のディスカッションや、キャリアアップ・コラボレーション機会にもつながっています。実務家同士の議論の質も高く、経験豊富な学生同士から学び合うというカルチャーがあります。男女ともにワークライフバランスやキャリア両立を志向した社会人が多いのも特徴です。

 

3. 中央大学MBAならではの強み

3.1 カリキュラム・スケジュールの特徴

中央大学ビジネススクール(CBS)では、実務家のキャリアアップを強く意識した柔軟なカリキュラムと学習スケジュールが大きな特長です。

特徴内容
開講時間・形式平日はオンライン講義中心、土日は対面講義がベース。オンライン・対面双方のメリットを活かし、全国・海外からも受講しやすい体制。
履修スタイル2年間で修了する標準モデル/職務・ライフステージに合わせた柔軟な履修計画が可能。
主な必修科目戦略、マーケティング、人的資源管理、ファイナンス、法律に強い中央大学ならではの「経営法務」が必修。ビジネス法務スキルが身につく構成。
選択必修・発展科目アントレプレナーシップ、ビジネスプランニング等、理論と実践を結びつける専門領域が充実。
アウトプット重視修士論文は必須でなく、「プロジェクト」による実践的成果物(新規事業計画・実務報告書等)が認められる。

加えて、志願理由書の段階から「どの分野を中心に学びたいか(戦略・マーケティング・人的資源管理・ファイナンス・経営法務)」を明確に設定することが求められ、入学後も目標意識をもって学ぶことにつながります。

3.2 プロジェクト・学びのスタイル

CBS最大の魅力は、少人数制プロジェクトと、理論と実務を往還できる実践型の学びです。

  • 全員が「プロジェクト」に所属し、専任教員から直接指導。
  • プロジェクトは1グループ6名程度の構成で、個々の志向や実務課題にフィットしたテーマで活動。
  • プロジェクト成果物として、修士論文から、事業計画書、経営提言、実務報告書まで多様な形でアウトプットが可能。
  • 多様なバックグラウンドの在学生と切磋琢磨できる点は、経営現場に近いリアルなディスカッション環境の構築にもつながっています。
  • 実務経験豊富な講師陣・ゲストスピーカーが多く、ケーススタディや討論、現場の課題に即したグループワークなど、生きた経営学を学べます。

また、平均年齢40歳前後という層が集まっているため、職場や肩書きを超えたネットワークが形成され、人的ネットワーク構築やビジネス上の協業機会の拡大にも直結しています。

CBSは、2022年に国際認証AMBAを取得しており、日本発・世界標準のMBA教育として質の高いプログラムを維持しています。このため、国内外で評価されるビジネスパーソン像を形成できるのも大きなメリットです。

このように、中央大学MBAは、忙しい社会人や子育て世代の方でも履修しやすいフレキシブルな学習環境と、即戦力と実践力を高める「プロジェクト型学修」によって、戦略経営リーダーの育成というスクールミッションを体現しています。

 

4. 入学選考・対策法

中央大学ビジネススクール(CBS)の入学選考には、「一般入試」と「企業等推薦入試」の2種類が設けられています。いずれの方式も「書類審査」と「面接」が重視されるのが特徴です。募集は年4回(4月入学は年3回、9月入学は1回)実施されており、ビジネス経験豊富な社会人を主な対象としている点も、他校と異なる特徴です。
以下では、それぞれの入試方式や提出書類、ポイントとなる対策法について詳しく解説します。

4.1 出願種類(一般・推薦)

中央大学MBAの入試は主に「一般入試」と「企業等推薦入試」に分かれています。

項目一般入試企業等推薦入試
出願資格社会人経験があり、大学卒業または同等の学歴を有する者同上(かつ、企業・法人などの推薦が必要)
提出書類志願者経歴書
志願理由書 ほか
志願者経歴書
志願理由書
企業等からの推薦書 ほか
選抜方法書類審査+面接書類審査+面接

どちらの方式でも、出願書類の充実度が合否を大きく左右します。

4.1.1 志願理由書の書き方・ポイント

中央大学MBAの志願理由書はA4・最大4枚(4,800〜6,400字)と、国内のMBAの中でも高い分量・深い自己分析が求められます。記載ポイントは以下の通りです。

  • これまでの実務経験・業務実績(具体的な事例を時系列含め記述)
  • 志願動機・このスクールを選ぶ理由、現在関心のある経営課題
  • 修了後のキャリアプランと、実務との関連性
  • チェンジ・リーダーとして実現したい事/目指すリーダー像とその理由
  • 学びたい分野(戦略、マーケティング、人的資源管理、ファイナンス、経営法務の中から選択理由を記載)

特に、単なる志望動機だけでなく、これまでの業務経験・課題発見・解決力・キャリアプラン・リーダー像までを文脈的につなげ、「なぜ中央大学CBSでなければならないのか」を論理的かつ一貫して記載することが重要です。
加えて、学校の求める「チェンジ・リーダー」像との接続や、自身がどの専門分野を中心に学びたいか(その理由も含める)を明確にしましょう。
事前に自己分析やキャリアの棚卸しを入念に行い、具体的な成果・経験・問題意識を盛り込むことで、他の志願者との差別化につながります。

4.1.2 面接で問われることと準備方法

面接は15〜20分程度で、志願理由書の内容を掘り下げて問われるのが特徴です。

  1. 実務経験の深掘り(実際のエピソードや考え方、課題の取り組みなど)
  2. 志望動機・キャリア目標の具体性と、CBSならではの学びへの期待
  3. チェンジリーダー像への理解と、自身の適性や意識
  4. 研究分野(学びたい領域)に対する熱意や理由

面接準備では、志願理由書で述べた内容を自分の言葉で語れるようにしておくことが不可欠です。
また、実務経験に関しては「なぜその業務を選び・どのような視点で課題に取り組んだか」「今後どんなビジネスリーダーになりたいのか」を自身のオリジナルな体験や思いを交えて、論理的かつ簡潔に表現できるよう練習しましょう。
加えて、どの分野を学びたいか、その理由や将来のビジョンの一貫性も、質問の中心となります。事例を交え、自己分析とキャリアプランの整合性を意識して臨みましょう。

 

5. 合格するための戦略とおすすめ情報

中央大学ビジネススクール(中央大学MBA)への合格を目指すには、粘り強く対策に取り組むことと、戦略的に準備を進めることが重要です。ここでは、書類・面接準備、試験スケジュール活用まで、効果的な合格戦略を具体的にご紹介します。

5.1 書類審査対策(志願理由書・経歴書)のポイント

志願理由書は、A4 4枚・最大6,400字にわたりこれまでの実務経験や今後のキャリアプラン、学びたい分野などを網羅的に問われます。求められる項目が多く、自己分析、業務経験の棚卸し、キャリアビジョンの明確化を早めに進めておくことが肝心です。

重要項目具体的な準備・戦略
これまでの実務経験・業績担当した仕事・プロジェクトを時系列でまとめ、課題や解決策をエピソードで書けるように整理
志望理由・キャリアプラン中央大学MBAで「なぜ学びたいのか」「卒業後にどう活かすのか」、学校の特色(例:経営法務、プロジェクト・科目群)と具体的に結びつける
学びたい分野「戦略」「マーケティング」「人的資源管理」「ファイナンス」「経営法務」から明確に選択し、自身のキャリアや課題意識に関連させて理由を説明
チェンジ・リーダー像自分が目指すリーダーシップ像と、組織や社会にどのような「変化」を起こしたいか、エビデンスや実体験をまじえて言語化

文章量が多いため、早めのドラフト作成と、第三者からのフィードバックを受けることがおすすめです。

5.2 面接対策:合格者の傾向と準備方法

中央大学MBAの面接は志望理由書に基づき、約15〜20分実施されます。合格者の傾向としては、書類内容に一貫性があり、実践的で具体的なエピソードが多いことが共通しています。

  • 想定質問に対しては、その場対応ではなく「なぜMBAか」「なぜ中央か」「入学後何を学び、何をしたいか」を自分の言葉で話せるまで準備する
  • 職務経歴やリーダー経験について、裏付けのある事例を複数用意しておく
  • 「現実の課題・関心事項」については、社会動向や自社の状況と関連させて話す
  • 面接慣れしていない方は、模擬面接を通して論理的な説明力を高めておく

また、面接は人物本位の評価が重視されるため、緊張にのみ込まれず「自分の強みとこれからのビジョン」を分かりやすく伝えることが大切です。

5.3 試験スケジュール活用・複数回受験戦略

中央大学MBAは4月入学で3回(11月・1月・2月)、9月入学で1回(7月)の選考機会があります。倍率は1.5倍前後(※2024年春入学)ですが、不合格でも年度内に再挑戦できるのが大きな特徴です。

  • 準備開始が遅れても、複数回チャレンジできる仕組みを最大限活かす
  • 早めの回で慣れる意味も含め出願し、フィードバックを得たうえで再挑戦戦略
  • 業務・家族都合と調整しやすい時期で受験を計画

企業推薦枠についても選択肢として視野に入れておくと、可能性が広がります。

5.4 合格に近づくためのおすすめリソース・サポート

合格者は以下のような情報源・サポートを積極的に活用しています。

活用リソース具体的内容
学校説明会・模擬授業中央大学ビジネススクール主催の説明会に参加し、教員や在学生のリアルな声を直接聞くことで動機を整理しやすい
自己分析ツール・キャリア棚卸しシートキャリアの振り返りや将来像の明確化を早い段階で進められる
志望理由書の添削サービス第三者やMBA経験者から文章・骨子へのアドバイスを受けて精度を高める
模擬面接・ピアレビュー友人・専門業者などとの模擬面接で練習し、自信をもって本番に臨む

中央大学MBAのネットワークでは在学生・卒業生から情報を得ることも有効です。質問や相談ができる場を活用することで、選考の最新傾向も把握できます。

5.5 まとめとしてのアドバイス

中央大学MBAで求められるのは、実務経験の深さと、明確な目的意識・リーダーシップ志向です。「書類」「面接」すべてにおいて、自分自身の歩みと今後のビジョンを他者に伝わる形で表現できること。そして、独自の複数回受験制度や柔軟な選考方法をうまく活用して、最後まで努力を続けることが合格への鍵となります。

 

6. まとめ

中央大学ビジネススクール(MBA)は、都心に立地し、柔軟なカリキュラムや実践的なプロジェクトを特徴としています。多様な学生が集い、幅広いネットワーク構築も可能です。出願や選考では、自己分析や明確な志望動機が重要となります。徹底した準備で合格を目指しましょう。

売込み一切なし。無料のオンライン面談実施中!

 
ご依頼はこちら

関連記事はこちら
40代、50代でも国内MBAに合格できるのか?年齢の壁はあるのか