【MBA】法政大学大学院経営学研究科(法政ビジネススクール)で学ぶ

法政ビジネススクール

法政大学大学院経営学研究科(法政ビジネススクール)で学ぶ

 

はじめに

法政大学MBAは研究科が2つに分かれています。一つは経営学研究科、
もう一つが法政大学大学院 イノベーション・マネジメント研究科です。
まったくコンセプトが違うコースになっていますが、今回は経営学研究科についてご紹介します。

法政ビジネススクールHP

 

1.法政大学大学院経営学研究科(法政ビジネススクール)の概要

  • 設立:1992年
  • キャンパス:市ヶ谷キャンパス
  • 定員:60名(一般、社会人、学内選抜)
  • 受験資格:一般は新卒も可。
    社会人入試は企業家養成、マーケティングコースは職務経験なし、25歳未満でも可。
    人材・組織マネジメントは25歳以上(※職務経験が3年以上あれば25歳未満でも可)
  • 学位:経営学修士(Master of Business Administration)
  • コース:昼、夜間
  • プログラム(夜間):企業家養成コース、人材・組織マネジメントコース、マーケティングコース
  • 試験:(夜間)11月と2月の2回、口述試験のみ、(昼間)11月の1回、筆記試験と口述試験
  • 修士論文:あり
  • 学費:156万6,000円(2年間合計)
  •  

    2024年度4月時の学生数
    法政ビジネススクール学生数
    出所:法政大学HP 

    在学生としては1学年30名ちょっとで、女性の割合が他の国内MBAに比べると少し高く
    40%の方が学ばれています。倍率については経営学研究科では公表していませんが、
    社会人選考の場合、1.3~1.5倍前後になっているかと思います(※START X調べ)。

     

    2.法政ビジネススクール(法政MBA)のカリキュラムの特色

  • MBA教育の柱は講義、ワークショップ、修士論文の3本柱
  • 夜間は企業家養成コース、人材・組織マネジメントコース、マーケティングコースの専門コースを設置
  • 法政ビジネススクール
    出所:法政ビジネススクールパンフレット

    法政ビジネススクールでは、基礎的なことから応用部分までを学ぶことができるように
    レクチャー形式の講義の割合が高いことがあります。また実務家を招いてディスカッションをしながら
    学びを深めるワークショップ、そして学んだ専門知識を研究成果としてまとめる修士論文があります。
    法政ビジネススクールでは教育の柱として、この3つに注力しています。

    講義は10名程度の少人数の受講者の特色を生かして、講義とディスカッションを織り交ぜており、
    理論だけではなくケーススタディーも交えた講義が提供されています。
    ワークショップは定期的に多彩なゲストスピーカーを招いてビジネスモデルや
    自身の経験にもとづいた講演を行っています。

    修士論文は、指導教員との議論の中で2年次に1年間をかけて書き上げられて行きます。
    法政ビジネススクールの修士論文は高い水準が求められており、学術雑誌に掲載されたり、
    論文集として出版たりしています。

     
    昼間コースは海外の大学を卒業した学生にも広く門戸が開かれています。
    講義を中心としたものと、修士論文に加えて、夜間コース設置科目や他専
    攻設置科目も修了要件に含めることができます。また志望の際、戦略・企業家、
    マーケティング、国際経営、経営史、会計、企業と経済、組織・人事
    ファイナンス、AI・データサイエンスの9つの領域から専攻を選択する必要があります。

    (1)企業家養成コース

    企業家養成コースは、新規で事業の立ち上げを行う方や、起業される方、
    事業承継、社会問題の解決に取り組む人など、幅広く「企業家」と想定して、
    事業の洞察力とアカデミックな視点を養うことができるプログラムになっています。

    (2)人材・組織マネジメントコース

    企業が抱えるヒトや組織の問題に対して、アカデミックな理論や実証分析ツールを用いて、
    調査・分析するスキルを養うとともに課題解決にとどまらず、
    実際の現場で活かせる能力を身に着けることを目的としています。

    (3)マーケティングコース

    「マーケティング論」、「流通システム論」、「製品開発論」、「消費者行動論」、
    「サービス・マネジメント論」といった理論科目を学習し、「マーケティング・リサーチ論」、
    「統計データ解析」で調査・分析の方法論を身につけます。それによって
    マーケティングを体系的に理解して実践で活かせるようなプログラムが組まれています。

     

    3.法政ビジネススクール(法政MBA)の入試

    法政ビジネススクール(修士課程・夜間コース)の社会人入試は年に2回あり(秋季11月、春季2月)、
    口述試験によって行われます(筆記試験はありません)。
    出願時に1,500字から2,500字程度の研究計画書を提出します。口述試験では提出された研究計画書に基づいて
    志望するコースの教員が面接にあたります。法政のMBAでは修士論文を重要視しているので
    研究計画書もそれに沿った内容が求められます。研究を行う背景や動機をはじめ
    図表や脚注、参考文献の記載など筑波で求められるレベルに近いかと思います。
    社会人入試の場合、推薦状について任意で提出することができます。

     

    最後に

    法政大学のMBAには経営学コースとイノベーションマネジメントコースがあり、
    今回は経営学研究科についてご紹介してきました。講義とワークショップ、修士論文に力を入れいるのが特徴です。
    特に修士論文についてはアカデミック色の強い論文が求められ、指導教員の指導の下、
    修士論文のプロポーザルの作成から論文執筆まで丁寧な指導を受けることができます。
    夜間コースの場合、3つのコースを選択できますので自分の専門分野を伸ばしたい方にはピッタリの
    スクールではないでしょうか。

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