【国内MBA】慶應エグゼクティブMBA(EMBA)の入試対策について

慶應EMBA

MBAには興味があるけど、さすがに平日の夜に通うのは難しい。キャリアを重ねているので
若い人たちと一緒に頑張れるのか心配なんて考えていらっしゃる方もいるかもしれません。
今回は慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)のエグゼクティブMBA(EMBA)の入試について
ご紹介します。

 

慶應義塾大学大学院経営管理研究科 エグゼクティブMBA(EMBA)とは

エグゼクティブMBA(EMBA)は、特に管理職経験のある社会人むけの経営管理の修士号の一種となっており、
「時代を先導する経営者」の養成を目指したビジネススクールです。

慶應義塾大学大学院 経営管理研究科(EMBA)

全員がそれぞれの領域ですでに高度な専門性と経験を備えたプロフェッショナルの方々が毎年入学されています。
全日制のMBAと合同でイベントを開催したりするなど、横のつながりもあります。
EMBAは2年間のプログラムとなっているのですが、土日を中心としたカリキュラムになっていることも特長です。

 

全日制の慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)については以前に記事を書いていますのでご参考にどうぞ。
【国内MBA】慶應ビジネススクール(KBS)の入試対策

 

慶應義塾大学大学院経営管理研究科 エグゼクティブMBA(EMBA)の出願資格と学費

出願資格としては、常勤の正社員として通算15年以上の職務経歴を有する方となっており、職務経歴がないと
受験できませんので、これが通常のMBAとは異なります。

学費は2年間で7,135,200円となっており、国内MBAでは一番高い学費になっているかもしれません。

MBAの学費についてはこちら。
国内MBAの気になる学費。2年間でいくらかかるのか

 

慶應義塾大学大学院経営管理研究科 エグゼクティブMBA(EMBA)の授業

コアの必修科目としては、会計管理、経営科学、組織マネジメント、マーケティング、経済・社会・企業、財務管理、生産政策、
総合経営があり、これは全日制のMBAと同じ科目が設置されています。

 
EMBAの授業の特長として、ビジョナリー科目が必修科目として設置されています。

本科目では、30~40年後のありたき未来、社会像、業界像を地球全体を視野に入れて思い描き(ビジョナリー)、現在に逆照射(バックキャスト)します。そして、その未来を実現するために求められる企業・組織・個人の価値観、行動原則を考察し、今なすべきことを明らかにしていきます。上級管理職であればあるほど現実の部門経営への責任は重く、戦略立案にあたっては過去からと現在に至る傾向を将来へ外挿して行動を決める中短期型の「フォーキャスト」型の発想になることが多いです。

本科目では、日常業務の世界では時間を割きづらい超長期の視点を養います。

出所:カリキュラム・各科目の概要

このビジョナリー科目の成果は、出版物として公表されています。
VISIONARY 14歳の特別授業

 
また、ビジョナリー科目とは別に、国内フィールド科目も必修として設置されています。
この国内フィールド科目は、はコア科目で学んだ経営全般の知識を実践で活かし、企業や地域への提言を行うプログラムで
企業や地方自治体の協力をもとに、企業や自治体の課題を整理して解決案を提示する実践科目です。
インプットとして得た知識を実際に活用して、自分の知識やスキルとして定着させることができます。

これらのビジョナリー科目や国内フィールド科目は全日制の慶應MBAにはない授業となっています。

 

慶應義塾大学大学院経営管理研究科 エグゼクティブMBA(EMBA)の定員と倍率

EMBA 倍率
※出所:慶應義塾大学大学院経営管理研究科 修士課程 Executive MBAプログラム 入学試験要項(2023年)

募集人員としては、2023年度4月入学 経営管理専攻 140名ですが、全日制のMBAと合算した数字なので
EMBAの募集人員は公表されていません。ただ、近年、慶應ビジネススクール(KBS)では、EMBAにも力を入れていることから
今後、人数が減っていくことはないかと思います。

倍率としては、2021年が1.4倍、2022年が1.7倍となっています。

 

慶應義塾大学大学院経営管理研究科 エグゼクティブMBA(EMBA)の入試と対策

慶應義塾大学大学院経営管理研究科 エグゼクティブMBA(EMBA)では、出願区分が2つあり、

  • 出願方式A:所属する企業・団体等の推薦による出願
  • 出願方式B:個人の資格による出願
  • に分かれています。

    出願方式Aは書類審査と面接、出願方式Bは書類審査、筆記試験(小論文)、面接となっています。

    入試対策としては、全日制のMBAと変わりありません。これまでは比較的入りやすかったのですが、
    ここ最近は、倍率も上昇傾向にあります。
    そのためにも、しっかりと対策を立てておく必要があります。