悪い習慣を断ち切るには?ー経営者にとって必要な休息とは何かー
慶應ビジネススクールでは、6月は修士論文のプロポーザルの提出があり、修士2年の学生はバタバタしています。
指導教官にもよるとは思いますが、テーマの設計と課題、その分析手法など細かい部分にまでチェックが入る先生もいれば、プロポーザルに関しては、そこまで細かく見ない先生がいます。論文のテーマが決まれば、そのまま進める人もいれば、11月や12月になってテーマを変えている先輩も目にしました。修士論文の提出は1月なので、12月にテーマを変えるのは、勇気がいりますし、非常に大きな意思決定を行う必要があります。人それぞれです。
自分の場合はテーマの設定が決まり、課題の洗い出しと既存研究分析、モデル設計と分析手法の検討までは書けたのですが、OGOBを集めたゼミの修論報告会では、多くの温かい?コメントをもらいました。それをどうやって修正するのかが今後の課題になりそうです。
マインドフルネスについて
さて、最近、書店ではマインドフルネスに関する書籍が増えてきている印象があります。ストレス社会は今に始まったことではないとは思うのですが、心を落ち着かせることに関心が多くなってきているからかもしれません。
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自分も、学業と学生起業家として掛け持ちでやっていると、いろんな雑務に追われ、心が休まる暇がないときがあります。入学前は、学生になれば、社会人時代に比べて、もう少し時間にも余裕が出てきて、精神衛生上、とてもいい環境の中で2年間過ごせるものだと感じていましたが、現実は違うものだと感じています。
心に余裕がないと免疫が弱くなってきたり、思考能力が落ちてきたりするので、あまりいい影響はないのではないかとも思っています。そして、それがいずれストレスにつながると思います。また、その状態が長く続くとネガティブな感情が出てきてしまいます。体には悪いと思いつつも、現状に言い訳をしてついつい食べ過ぎてしまったり、お酒を飲み過ぎてしまったりといったこともあるかもしれません(自分)。
でもストレスを溜めているとそれは体への悪い影響をもたらします。最近の研究では、ストレスが命を脅かす存在になっているとの指摘もあります。
では、どうやってそんな状況から抜け出すのか。
習慣を断ち切るのってなかなか勇気がいることだと思います。
そのためには、悪習慣の原因を理解し、それをどうすれば改善できるのかを考える必要があります。考える時間を確保するには休息が必要です。
それは、経営者にも言えることで、経営者にも休息は必要なのだと思います。
休みもなくて、ずっと働きっぱなしだと意思決定の質も悪くなるかもしれないですし、そもそも思考能力が落ちてきてしまいます。
自分が最初に入った会社では、いつも帰宅が深夜でした。平日は朝から深夜まで働くので、夜になると急激に思考能力が落ちるのを感じました。慢性的に人が少ない中で働くと、なかなかその環境に慣れてしまって、抜け出すことができません。
上司に人数の補充をお願いしても、そのためには売り上げを上げろなんてことも言われてしまいます。あの時は、メモ書きもやっていなければ、マインドフルネスなんて考えもなかったので、ひたすら気合いで乗り切るということしか考えていませんでした。
今後、自分が瞑想を習慣化できるようになるのかどうかは、まだ正直なところ自信がありません。それは、まだ大きなストレスに直面していないからかもしれません。
いざ起業してみるとヒト・モノ・カネに関するプレッシャーは大きいですし、それにこれから待ち受ける多くのことを考えるとマインドフルネスは必要だと感じます。
気分転換や休息も重要なのですが、日々、ストレスをコントロールできる能力は経営者にとっても欠かせないスキルなのではないかなと最近考えるようになりました。
ストレスと向き合うツールとしてのゼロ秒思考