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筑波大学大学院人文社会ビジネス科学学術院(経営学)の概要と入試対策
はじめに
今回は、筑波大学大学院人文社会ビジネス科学学術院ビジネス科学研究群経営学学位プログラム(以下筑波MBA)の
入試対策についてみていきたいと思います。
HPはこちら
筑波MBAとは
学校の特色としては、夜間の大学院で理論と中心とした少人数制の教育になるかと思います。基礎科目で、数学を中心とした
ビジネス数理とプログラミング基礎の授業が提供されており、数値解析に重きを置いたプログラムが提供されています。
学校のHPには
国際化、情報化、自由化など環境変化の著しいビジネス社会においては、ビジネスを科学的・分析的な視点で捉え、時代に即したマネジメントを行っていくことが求められています。経営学学位プログラム(博士前期課程)では、実践的な知識や経験を先端的な理論で体系化することにより理論と実践が融合した教育・研究を行い、新たな視点でビジネス上の課題を解決できる人材の育成を目指しています。
と記載があり、実務と理論で体系化して、ビジネス上の課題を解決できる人材を育成すると紹介されています。
また、このほかにも英語だけで授業を粉う国際経営プロフェッショナル専攻(専門職学位課程)が用意されており
海外に行かなくても英語で授業を受けることができるプログラムもあります。
筑波大学大学院人文社会ビジネス科学学術院(経営学)の基本情報
国内MBAでは秋と冬の2回の入試を行うところが多いのですが、筑波は1回のみとなっています。
筑波MBAのプログラム
筑波大学のMBAでは、経営、マーケティング、会計、ファイナンスのコア科目をベースに
統計科学や数理科学、情報科学の分析手法を用いた教育を行っています。
以前の記事でも紹介しましたが、国内MBAには実務を重視するプログラムと研究を重視する
アカデミックの学校があり筑波は典型的な専門分野を深く研究するアカデミックコースの学校になります。
少人数制での授業やゼミを通じて指導教員から修士論文の執筆のための指導を受けることができます。
また、筑波では「概要発表(研究計画)」「中間発表」「最終発表」などからなるステージ制を導入しており
修士論文を通じた研究を重視している学校であることが分かります。
修士論文題目一覧をみても、アカデミックな内容が多い印象です。
過去の記事はこちら
経営学学位プログラムの平均年齢ですが、学校が公表しているデータによると2023年の入学者のデータでは
入学者32名(男性25名、女性7名)に対して、平均年齢が36.9歳となっています。、
また40代の方が6名、50代の方が4名の方が在籍されており、全体の3分の1が40歳以上の方が占めていることになりますので
年齢に関係なく受け入れをしている学校になります。
出願資格も、他の学校は大学卒業後2-3年の就業経験が求められますが、筑波は有職経験が概ね1年以上となっています。

出所:筑波大学大学院ビジネス科学研究群経営学学位プログラム案内PDF
筑波MBAの入試について
筑波大学大学院ビジネス科学研究群経営学学位プログラムの入試は、小論文、書類、面接からなっています。
面接は、志望動機部分よりも研究部分の質問が多い傾向がありますので、まずはしっかりと研究計画書を作成することになります。
筑波では入試問題をありがたいことに、オンラインで公開しています。基本的な問題が多いので、
日ごろから新聞などを読んで自分なりの考えをまとめる訓練を行っておけば問題はないかと思います。
筑波の場合、圧倒的に重要なのは、研究計画書になります。どんなに筆記の点数が良くても、研究計画書ができていないと
合格は難しいと考えます。
競争倍率は2.5倍前後で推移しており、同じ国立大学である一橋MBAに比べると倍率は低くなっています。
出所:筑波大学大学院ビジネス科学研究群経営学学位プログラム案内PDF
筑波大学大学院ビジネス科学研究群経営学学位プログラムは、修士論文を執筆するための研究計画書(A4で6ページほど)を
書かせるところが他の学校とは違った特徴があります。そのため、研究テーマが論文としての新規性がああるのか
研究動機や仮説は適切なのか、先行研究と比較して何が違うのか。研究課題を解決するための分析手法はどのようなものなのか
ということをしっかりと説明する必要があります。
出所:募集要項
筑波MBAでは、試験科目の配点について公表してくれています。それによると、研究計画書と口述試験で100点満点のうち
80点を占めるので、いかに研究計画書対策とそれに対応した面接が大切かが分かるかと思います。
ですので、小論文試験が出来なくても筑波は研究計画書と面接で十分に挽回ができる学校なのです。
まとめ
筑波大学大学院ビジネス科学研究群経営学学位プログラムについてみてきました。筑波は他のトップスクールのように
学歴や職歴はそれほど重視はされず、研究計画書の内容が大きく合否に左右します。そのためしっかりとリサーチクエッションを
立てて、それに対する仮説とそれをどのように分析するのかをしっかりと考えて試験に臨む必要があります。
面接では非常に研究計画に対してつっこんだ面接になりますので、余裕をもって臨みたいところです。
START X/スタート・エックスでは少人数制のゼミを通じて、多数の合格実績があります。入試に際して
分からないことなどがあれば、お気軽にオンラインでの面談をお申し込みください。