国内MBAの中でも人気校の一つである、一橋大学大学院のMBA(HBS)。志望校として検討されている方も
多いかと思います。今回は、一橋ビジネススクールについて書いてみたいと思います。
⼀橋⼤学⼤学院経営管理プログラム
⼀橋⼤学⼤学院経営管理研究科とは(HBS)
⼀橋⼤学⼤学院経営管理研究科には4つのコースがあります。
全日制の経営分析プログラム、夜間の経営管理プログラム、ホスピタリティマネジメンプログラム、
⾦融戦略・経営財務プログラムです。
ホスピタリティマネジメンプログラム、⾦融戦略・経営財務プログラムは経営管理プログラムのサブプログラムとしての
位置づけとなっています。今回は、夜間の経営管理コースの入試対策についてご紹介します。
一橋大学の募集要項には、下記のような記載があります。
⼀橋⼤学⼤学院経営管理研究科経営管理専攻修⼠課程経営学修⼠コース経営管理プログラムでは、実務経
験者を対象に、企業経営に関わる基本的な考え⽅を幅広く学修した上で、現実社会において直⾯する諸課題
について深く考察して創造的な解決策を提案するための思考⼒を養成していきます。
(中略)
本プログラムでは、都⼼の企業・官公庁に勤務されている⽅々を主たるターゲットとして、先端的なマネ
ジメント研究に取り組む常勤教員による講義と、豊富な経験を有する実務家教員による講義を効果的に組み
合わせて、将来を担う⾼度経営⼈材を育成します。
出所:2023 年度⼀橋⼤学⼤学院経営管理研究科募集要項
入試情報
こちらをご覧のとおり、経営管理プログラムは実務経験者向けのコースとなっており、
企業経営に関わる基本的な考え⽅を幅広く学修した上で、現実社会において直⾯する諸課題
について深く考察して創造的な解決策を提案するための思考⼒を養成するということで
経営学の知識を広く浅く学ぶゼネラリスト型の学校になっています。
また、都⼼の企業・官公庁に勤務されている⽅々を主たるターゲットにしているとも書かれています。
これまで合格された方や在校生に話を聞いても、やはり名の通った企業に在籍されている方が多いようです。
国内MBA: アカデミックとゼネラリスト寄りのどちらがおすすめ?
出願資格については、3年以上の実務経験を有する方が対象になります。在校生の平均年齢としては、2022年のデータに
なりますが、36歳となっており、男女比は男76% 女24%となっています。
※以前掲載されていた2020年のデータでは35歳となっていました。
出所:プログラムの特徴
⼀橋⼤学⼤学院経営管理研究科 経営管理プログラムでは、小論文の試験で通過した人が次の面接に進みます。
面接では主に、提出した研究計画書(職務・学習に関する経歴書)に基づいて行われます。
出所:入学試験概要
一橋大学では入試問題を公開していますが、ほとんどの場合著作権の問題のため、問題文を見ることができません。
ただ、どのような設問を出しているのかは参考になるかと思います。経営学の知識を求める設問というよりは、長文を早く的確に
読みこなす能力と、要約する論理的思考力を問う問題が多いかと思います。
過去の入試問題と合格実績
競争倍率は2023年が5.3倍、2022年が4.8倍となっていますが、これはホスピタリティマネジメントプログラムを含んだ倍率です。
ですので、経営管理プログラム単体では、これより少し高くなっているかと思います。
倍率だけでみると夜間の国内MBAでも屈指の学校の一つになります。
出所:合格実績
先ほども書いたように⼀橋⼤学⼤学院経営管理研究科では、小論文と研究計画書、面接があります。
まずは、小論文と研究計画書の対策を行っていく必要があります。ここ数年、一橋の小論文はあまり差が付きにくい
問題も見られるので、その分、研究計画書と面接対策を行っておく必要があります。
小論文試験の対策としては、経営学などの本を購入して、手を動かして実際に要約する訓練を行ってみてください。
研究計画書では、「これまでに経験してきた職務・学習の内容とその成果・実績等(年代順に記述)」と
「志望動機、入学後の計画、修了後の計画」についてそれぞれ2,000字程度の書類を書く必要があります。
早稲田ほどではありませんが、コンパクトに要点を絞って書く必要があります。